大会の会場内で本を売っている人がいました。彼は何者で、何の本を売っているんですか？

Question

関東ブロック大会を見に行ったら会場内で本を売っている人たちがいました。何の本を売っている何者ですか？

Answer 1

彼らは晩成書房の関係者で学生演劇用の創作脚本集などを売っています。あまり詳しく読んだことはないのですが、とにかくニッチなんですよ。どうやって手に入れているのかわかりませんが、大会などで実際に上演された舞台の脚本を集めて本にしているんです。

関東で行われる大きめの大会を狙って出張してくるようで、私は東京で行われたブロック大会、横浜で行われた春季全国大会、そして全国高等学校総合文化祭優秀校東京公演で見かけたことがあります。だいたい、いつも長机に本を並べて年配の男性がフレンドリーに対応していますね。傍目で見る限り、内容確認OKみたいなので気になるなら立ち読みしてみるのもいいのではないでしょうか。

なぜ晩成書房の人たちはわざわざ本を手売りするのかというと、(多分、Amazonのやり方が気に入らないという理由で)Amazonに反旗を翻しているため、Amazonで本を売れないからだと考えられます。といっても、晩成書房が出版している脚本集自体はAmazonで買えるんですが、すべてマーケットプレイスの古本なので何冊売れても晩成書房自身には一円も入らないのです。

大きな大会にはいろいろな立場の人たちがくる

大きな大会で見かけるのは晩成書房の人たちだけではありません。入り口で冊子やチラシが入った手提げ袋を渡されることがあるんですが、これは大会の関係者が配布しているのではなく、演劇関連の学校の関係者が配っているものです。

私は高校演劇の取材を始めるまで国内で演劇を教える学校は日本大学(芸術学部)だけかと思っていたんですが、実際は専門学校も含めてもっとたくさんあるんですよ。ブロック大会や全国高等学校総合文化祭優秀校東京公演には、「校外学習か？」っていうぐらい制服姿の高校生が集まってくるので彼らを狙っているのでしょう。

ただ、私のようなおっさんにもちゃんと手提げ袋をくれるので、パンフレットを入れたりといつも便利に使わせてもらってます。

関連サイト

晩成書房